Ampere Altra/Altra Max®

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クラウドサーバとエッジサーバに新しい標準を提供するメニーコアArm 「Altra/AltraMAX®」プロセッサ

元インテル社長(レネイ・ジェームズ氏)がCEOを務めるAmpere社のデータセンターとクラウドでの利用をメインターゲットとしたカスタムチップで、シングルスレッドのメニーコアArmプロセッサとしてリリースされたのが、Altra/AltraMAX®プロセッサファミリーです。
メモリ帯域幅と容量にも重点を置いて設計されており、8ch DDR4-3200メモリをソケット当たり最大16枚(最大4TB)搭載可能です。デュアルソケットノードで8TBのメモリ搭載量となります。特にHPC分野では、メモリ帯域は性能を左右するとても重要なポイントです。
バスインタフェースとしては、PCI Express 4.0を1プロセッサで128 レーン、2プロセッサでは192レーンをサポートします。AMD EPYC Romeも最大192レーンを持ちますが、公式サポートは160レーンまででした。
現在はTSMCの7nmプロセス技術「N7」で生産されていますが、ロードマップによると2022年にはコード名「Siryn」と呼ばれる製品が 5nmプロセスでリリースされる予定で。
このプロセッサを採用した製品が、GIGABYTE、Supermicroなどのサーバベンダーからリリースされています。

   

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FEATUREAmpere Altra/Altra MAX®の特徴

Altra/Altra MAX®プロセッサは、64ビット ARMv8.2+ ベースのプロセッサです。現在TSMCの7nmプロセス技術「N7」で製造され、Altraは最大80コア3.3GHz、Altra MAXは最大128コア3.0GHzの仕様となっています。シングルおよびデュアル ソケット構成が可能で、8つのDDR4メモリコントローラによりソケット当たり最大16枚のDIMMをサポートし、最大4TBのメモリを使用できます。メニーコアに見合った大容量メモリ搭載システムが構成できます。

Altra/Altra MAX®プロセッサは、AMD EPYC RomeやIntel 2nd Xeonスケーラブル・プロセッサをベンチマークとして、開発されました。SPEC CPU 2017で、「AMD EPYC 7742と同等、Intel Xeon Platinum 8280と比較して2倍以上の性能」と言われています。

OSは、各種Linuxディストリビューションがサポートされています。

クラウドサーバーとエッジサーバーに新しい標準を提供する」として、高性能で電力効率に優れたシステムをコストパフォーマンス良く提供することを目的としています。 

 

 

 

デュアル ソケット構成でのシステムブロック図
GIGABYTE H262-P60 System

FUNCTION

Ampere Altra/Altra MAX®プロセッサの主な機能

高性能なCPUコア機能

  • Quicksilverコアと呼ばれるセミカスタムのArm Neoverse N1コアの64bitArmプロセッサ
  • NoC (Network-on-Chip)としてArm CMN-700 (Mesh Interconnect)により、最大128コア構成が可能
    Altraは最大80コア、AltraMAXは最大128コアで、同じソケットを使用
  • コア毎にL1:64KB、L2:1MB、システム32MBのキャッシュ
  • 1コア1スレッドでout-of-order実行可能
  • シングルおよびデュアル ソケット構成をサポート

 

Ampere Altra processer complex

    

Ampere Altra and Altra MAX Perfomance

 型番  コア数

動作周波数

基本/最大(GHz)

TDP(W)

実消費電力(W)

コア当たりの
消費電力(W)

Altra MAX M128-30 128 2.8/3.0 250 178 1.4
Altra MAX M128-28 128 2.6/2.8 230 149 1.2
Altra MAX M128-26 128 2.4/2.6 190 127 1.0
Altra MAX M112-30 112 2.8/3.0 240 165 1.5
Altra MAX M96-30 96 2.8/3.0 220 153 1.6
Altra MAX M96-28 96 2.6/2.8 190 128 1.3
Altra Q80-33 80 3.0/3.3 250 187 2.3
Altra Q80-30 80 2.8/3.0 210 161 2.0
Altra Q80-28 80 2.6/2.8 185 132 1.7
Altra Q80-26 80 2.4/2.6 150 113 1.4
Altra Q72-30 72 2.8/3.0 195 160 2.2
Altra Q64-33 64 3.0/3.3 220 151 2.4
Altra Q64-30 64 2.8/3.0 180 124 1.9
Altra Q64-26 64 2.4/2.6 125 99 1.5
Altra Q64-22 64 2.0/2.2 95 69 1.1
Altra Q32-17 32 1.5/1.7 65 40 1.3

※実消費電量は、Ampere社によるSPECrate2017_int_baseでのパフォーマンスチェック時の値

HPC・ハイエンドエンドサーバを想定した周辺機能

  • DDR4-3200メモリコントローラを8チャンネル内臓
    4ソケット当たり最大16枚のDIMM、最大4TBの搭載をサポート
  • PCIe Gen4バスを1プロセッサで128 レーン、2プロセッサでは192レーンサポート
  • OSサポート
    Ubuntu 18.04LTS, 2004.LTS
    Debian 10.4
    Suse SLES SLES15 SP2, SP3
    RHEL 8.4 (CentOS8) ※対応の詳細は、お問い合わせください。
    Oracle Linux 7.9, 6.0

詳細は、以下をご参照ください。
Ampere Altra/AltraMAX Processer