NVLink/NVLink SLI
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NVLink
NVLink は、マルチ GPU システムにとって、従来の PCIe ベース ソリューション(Gen3 x16 双方向:31.51GB/s)をはるかに超える、GPU間の高速 インターコネクトです。データセンター向けのTesla P100(NVLinkバンド幅160GB/s)や V100(同300GB/s)のカード型タイプを、NVLinkにより相互に接続したマルチGPU環境としてリリースされています。
※現時点ではPower8/9アークテクチャでは、CPUとGPU間のインターコネクトとして利用されています。
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NVLink SLI
Quadro(RTX/GP/GV)シリーズの2つの GPUを、NVLinkを用いたNVLink Bridgeで接続することにより、従来のPCIeバス間の通信よりも高速に通信することが可能です。対応したアプリケーションを利用すれば、マルチGPU 構成でメモリとパフォーマンスを簡単に拡張できます。
例えば、2つのQuadro RTX 8000をQuadro RTX 8000 NVLink HB ブリッジで接続し、最大毎秒 100 GB の帯域幅、及び合計96GBのGDDR6 メモリとして、大規模なレンダリング、AI、バーチャル リアリティ、ビジュアライゼーションのワークロードに対応できます。
ただしGeForce RTX 20シリーズ(2060は未対応)では、接続インターフェイスとしての利用に留まり、メモリやCUDAコアを統合して扱うことはできませんが、P2PでのGPU間のデータ転送は高速化されます。一方で、ソフトウェア的な互換性は維持されているため、「SLI」対応アプリケーションは「NVLink SLI」でもそのまま使用することができます。
QUADRO GPU | NVLINKブリッジ | 帯域幅 |
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Quadro RTX 8000 / Quadro RTX 6000 | 最大毎秒 100GB | |
Quadro RTX 5000 | 最大毎秒 50GB | |
Quadro GV100 | 最大毎秒 200GB (2ブリッジ使用時) |
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Quadro GP100 | 最大毎秒 160GB (2ブリッジ使用時) |