HIGH-SPEED NETWORK EQUIPMENT
高速ネットワーク機器
ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)として、高速なネットワークとストレージは重要な構成要素です。
HPCクラスタネットワークに使用されるメイン・ファブリックの主な選択肢は、現在、InfiniBand FDR/EDR (56/100Gbps)、10G/40G/100G-Ethernet、Omni‐Path(100Gbps)などです。
選択に当たっては、送信されるメッセージのサイズと許容できる遅延時間のレベルなど、ご利用になるHPCアプリケーションの通信パターンを見極めなくてはなりません。また、ケーブルの取り回しや接続距離などにも考慮が必要です。
Ethernet
Ethernetは、TCP/IPプロトコルと組み合わせ、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等で広く用いられるプロトコルです。安価で、柔軟性の高いシステムが構築できます。各社の製品を取り扱っています。 特にマネージドスイッチなどは、運用管理上の操作性の統一から、お客様の慣れたメーカー製品をお勧めします。
InfiniBand
InfiniBandは、特に高スループットと低遅延という特徴から、多くの汎用HPCクラスタで採用されています。しかし、InfiniBandネットワークの操作特性を管理するサブネットマネージャや、大規模なクラスタではスイッチの構成など、留意すべき点もあります。
Omni-Path
Omni-Pathは、InfiniBand EDR と比較し17% 低レイテンシ、7% 高いメッセージングレートで、且つ消費電力も最大60%低減されています。また効率的なエラー検出と、独自のゼロロード(オンロード)での訂正が行なわれるため、訂正のための付加レイテンシは限りなくゼロに近づきます。また、Intel Xeon Scalable Processorには、Omni-Pathファブリックを搭載したモデルもあり、PCIe 3.0インターフェイスなどを経由する場合に比べてボトルネックになる部分がなく、高速なネットワークが構築できます。