富士通 A64FX ラインアップ強化
A64FX 高クロック版登場
PRIMEHPC FX700向けに、高動作クロックのA64FX CPUが追加リリースされました。コア数は半減しますが、大きなクロックアップを果たしています。シングルコア性能を要求するアプリケーションや、コア当たりのメモリ量が多い方が有利なアプリケーション、コア数で課金される商用アプリケーションなどに最適です。
FX700は、ノード当り1CPUの2ノードを1ブレードとして、2Uシャーシに最大4ブレード合計8ノード8CPUを集積し、InfiniBandで接続した高速な並列処理環境を構成可能です。
1ノード1CPU構成当り
■従来構成:コア数重視
2.0GHz or 1.8GHz/48 コア /32GiB メモリ (メモリ 0.67GiB/コア)
CPU演算性能 3.072/2.7648TFlops (64/57.6GFlops/コア)
■新構成:クロック重視
2.6GHz /24 コア /32GiB メモリ (メモリ 1.33GiB/コア) ★コア当たりのメモリ容量:2倍!
CPU演算性能 1.9968TFlops (83.2GFlops/コア)
CPUラインアップ
従来のA64FXと比べ、新CPUはコア数は半分ですが、1.8GHzないしは2.0GHzから2.6GHzへと大幅に向上しています。
論理性能とCPU構成イメージ
新A64FXを搭載したFX700では、動作クロックが向上したためコア当りの演算性能は大幅に向上しています。
また、ノード当りに搭載するHBM2メモリはそのままでに、各CPUダイのコア数が12コアから6コアへ削減されているため、1コア当たりが使用できるメモリ量が倍になっています。
OSS性能比較
A64FXはARMプロセッサに富士通独自のHPC向けの機能拡張を行ったCPUです。従来のx86-64アークテクチャに最適化されたアプリケーションが、順次移植されている状況ですが、主要なOSS(Open Source Soft)でのパフォーマンス比較を下記に示します。動作周波数への依存度の高さが確認できます。
A64FXへの最適化の差もあり、まだまだx86-64アークテクチャが優勢なアプリケーションもあります。
構造解析のFrontISTR、電磁界解析のOpenFDTD、第一原理計算のSALMON領域気象モデルのWRF、流体解析のOpenFORMなどは、特にA64fx/FX700のアプリケーションとして、更に新CPUのターゲットとして注目できると思います。
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