VIRTUALIZATION SOLUTION
仮想化ソリューション
HPCでも仮想化技術を活用することで様々なことが可能になります。
「仮想化ソリューション」というと、クライアント管理やセキュリティ対応・BCP(事業継続計画)の観点から導入されるWindowsクライアントを仮想化する「VDI(Virtual Desktop
Infrastructure)」、設置スペースの削減・リソースの効率的な利用・可用性の向上・管理工数の削減などを目指してサーバを仮想環境に集約する「サーバ仮想化」などがイメージされると思います。
パフォーマンス最優先のHPC、そんな世界を中心にお客様にマシンやシステムを提供しているVTが、「仮想環境」なんてと思われるかもしれません。しかし、特にコンテナ型仮想環境の活用は、ライブラリ依存性の強いDeep
Learning環境を始め、特定のアプリケーション専用の仮想環境を用意し、簡便に利用していくスタイルは注目を集めています。
マシンや仮想環境の進化とお客様の様々なご要望の中で、VTは多様な仮想環境をご提案しています。お気軽にHPCコンシェルジュにご相談ください。
例えば、こんなことに
困っていませんか?
- 使いたいアプリケーションが古いOSでしか動かないので、ハードを更新できない。
- サーバを集約したいが、対応OSが異なる色々のアプリケーションを使っている。
- Deep Learningで別のフレームワークを試したり、現在使っているフレームワークをバージョンアップしたいが、
パッケージの依存関係が複雑で、既存環境を壊してしまわないか心配。 - 定期的に収集されるデータをリアルタイムで処理したいが、マシンダウンが心配。
- 予算とスペースの関係で、これまの複数のサーバを集約し、効率的に使いたい。
- サーバの運用管理を楽にしたい。
- 定期点検の停電時で、せっかくのJobを停止しなければならない。
仮想環境を利用することで解決できます!
- サーバを集約して効率的に運用する。
- サーバを冗長構成にて可用性を高める。
- スナップショットやバックアップ、サーバの動作管理が簡単に行える。
- Windows上でLinux環境をどうさせるなど、マシン上に多彩なOS環境やアプリケーションを提供できる。
- 仮想マシンやDockerイメージなどで、柔軟性とポータビリティに富んだ多彩な環境を提供する。
- 停電などでも、先だって仮想イメージを書き出しておくことで、処理の中断と再開をサポート。
HPC向け活用例
- パブリッククラウド上にHPCクラスタを構築する。
- 既存のHPCクラスタに、クラウド上の計算ノードを参加させたハイブリッド構成を実現する。
- ハイパーバイザ型の仮想環境に、クラスタのヘッドノード、ユーザ認証やライセンスサーバ、監視サーバなどを集約したり冗長構成とすることで、効率的で可用性の高い環境を構築する。
機械学習/AI向け活用例
- Linux環境上でコンテナを使って、DeepLearningのフレームワークを利用する。
- ハイパーバイザー型の仮想環境を導入したサーバで、GPUをパススルーした仮想マシンを作成し、各ユーザが利用する。
- WindowsPCにホスト型仮想環境を導入し、Linuxの仮想マシンを用意してデータの前/後処理などを行う。
PROPOSAL多彩な仮想環境のご提案します
-
ハイパーバイザ型仮想環境
専用のハイパーバイザ(仮想化OS)をコンピュータに導入し、仮想マシンを実現します。サーバ環境の高可用性や効率的運用・管理工数の削減を実現します。
・Microsoft Hyper-V
・VMwareESXi(vSphere)
・Linux KVM
・Proxmox VE
など -
ホスト型仮想環境
ホストOS上で仮想化ソフトを実行させ、その上に仮想マシンを稼働させます。ワークステーションでも多様なOS環境を運用することができます。
・Oracle VM VitualBox
・クライアント Hpyer-V
・Linux KVM
・Parallels Desktop for Mac
など -
パブリッククラウド IaaS / Saas サービス
クラウドサービスでHPCインスタンスを利用します。必要なときに必要なマシンパワーを利用できます。
最近では、スケーラブルなHPCクラスタもクラウド上で簡単に実現できます。・Rascal
・Microsoft Azure
・AWS
・Google Cloud Platform
・IBM Cloud
など
TOPICS
オーバーヘッドが少なく構築にも手間のかからない、
Dockerコンテナによる仮想環境が、今、注目されています!
Docker向けのコンテナ共有サービス「Docker Hub」をはじめとして、多くのコンテナイメージが公開されています。
イメージをダウンロードして、「docker run」するだけで、アプリケーションが実行できます。
もちろん、ご自分の利用環境に合わせた、オリジナルのイメージを作成することもできます。
アプリケーションをコンテナとして実行することで、柔軟性とポータビリティが得られます。
GPUをサポートするコンテナを稼働させるDocker環境としては、NVIDIA社製GPUを前提に、DockerエンジンとNVIDIA社が作成したプラグインやカスタムランタイムモジュールであるNVIDIA-Dockerの組み合わせが使われていました。しかし、Docker自体がJPUネイティブにサポート(Ver.19.03以降)するに及び、現在は改称されたNVIDIA
Container Toolkit(NVIDIA社製GPUを使うのに必要なランタイムライブラリ群)との組み合わせとなっています。